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3.エビデンス(科学的根拠)
まず、口腔内が健康に保たれるとはどのような事なのでしょうか?

みなさんは80歳、90歳のときどのような口腔内でありたいと考えますか?

自分の入れ歯は『すべて金の総入れ歯だ!』とお友達に自慢している自分が理想だと考
えられる方はいないでしょう。

そうです。

80歳になってもご自分の歯で好きなものが何でも食べられる。』これが理想ですね。

それでは、好きなものがご自分の歯で食べられるためには何本の歯があれば良いのでし
ょうか?

これは、多くの研究データから20本の歯が必要と考えられていて、今では有名な『8
020運動』もこの事から始まった運動なのです。

注)8020運動
   
  “8020”は“ハチ・マル・二イ・マル”と読み、「8020運動」とは“80歳になっても20本以上自分の歯を保とう”という運動です。平成元年、厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科 医師会が提唱し、
自治体、各種団体、企業、そして広く国民に呼びかけてきました。

なぜ、あえて8020という数字を掲げたのか、 その理由は…… 智歯(親知らず)を除く28本の歯の
うち、 少なくとも20本以上自分の歯があれば、ほとんどの食物を噛みくだくことができ、 おいしく食
べられるからです。 つまり、 “高齢になっても20本以上自分の歯を保ちましょう” というのが、その
主旨です。

この運動を、国民運動としてさらに発展させていくために、歯科に関係のある各種団体、企業の協力のも
と平成12年12月1日、厚生大臣(現厚生労働大臣)の許可を得て設立されたのが「(財)8020推
進財団」です。

(財)8020推進財団より引用
それでは、現在、日本人の80歳時の残存歯数はどうなのでしょうか?

最新の歯科疾患実態調査(平成23年度版)をみると、80歳での残存歯数は12.2
本で、この数は、予防先進国スウェーデンの残存歯数25本に対して約二分の一の数で
しかありません。
注)但し、昭和62年の同調査では僅か4.5本でしたので、この24年間にかなり改
善はされてきています。

次に、海外の80歳時残存歯数を見てみましょう!

日本と海外の残存歯数比較

 

80歳の残存歯数

日本

12.2本

イギリス

15本

アメリカ

17本

スウェーデン

25本


予防先進国に近づいてはきましたが、まだ大きな開きがありますね。

それでは、どうすれば自分の歯を残すことができるのでしょうか?

その方法を考えるためには下記の統計調査がひとつのヒントとなりますので見てくだ
さい。

抜歯の原因一覧表
(財)8020推進財団より引用

ご覧の様に抜歯原因の1位は歯周病で41.8%、2位はむし歯で32.4%、この2
大疾患の合計で歯を失う原因の約75%を占めています。また、第3位の歯の破折も神
経の無い歯に多く起こりますのでむし歯との関連が大きく、実際はこの2大疾患で8
0%以上の歯が失われていると考えられます。

そうすると、この2大疾患にならなければ8割以上の歯は助けられる事になりますね!

でも、みなさんはむし歯、歯周病は齢をとると必ずかかる病気と思っていませんか?


そうではありません!!



最近の世界中の研究データから、かなりの確率でこの2大疾患を避ることができること
が解ってきました。

では、どのようにすれば避けられるのでしょう?


それには、この2大疾病に共通のある特徴が関与するのですが、解りますか?


これは、かなり難しい質問ですね!

その答えは、むし歯、歯周病は風邪や食中毒のように『数日でなる病気ではない。』と
いうことです。そして、その事がこの2大疾病予防の重要な戦略にもなるのです。


ここで今までのお話を少し整理してみましょう。

一生自分の歯でおいしく食事をしたい。

自分の歯を残すことが必要。⇒目標『80歳で残存歯数20本。』

その為に、歯喪失の2大原因であるむし歯、歯周病にかからないようにする。

2大疾患はゆっくり進む病気なので、原因をコントロールすることにより、罹患または
悪化させない事が可能。


ここまでの考え方は解りましたね!


では、この最後にある原因をコントロールするとはどのような事なのでしょうか?

そして、何がこの2大疾患の原因なのでしょうか?


むし歯、歯周病の原因は、プラーク(歯垢)と呼ばれる歯にこびりついたバイオフィルムです。

注)バイオフィルムとは?
バイオフィルム菌膜(きんまく、 Biofilm)とは、微生物により形成される構造体
のことで、身近な例としては、歯垢や台所のヌメリなどがある。
口腔二大疾患の齲蝕(むし歯)と歯周病は共にバイオフィルム感染症であることか
ら、予防、治療、予後のどの場面においても、抗生物質の効かない厄介なバイオフ
ィルムにどう対処するかが大きな課題である。歯は固体で液体の唾液に囲まれてお
り、口腔内は温度的にも栄養的にもバイオフィルムの繁殖に最適である。さらに歯
は皮膚や粘膜のように剥落しないため、バイオフィルムが定着、成長しやすい。                          ウィキペディアより

そして、このバイオフィルム内の細菌が酸を産生しむし歯をつくり、毒素を産生し
て歯周組織を破壊するのです。

それでは、原因であるバイオフィルムを破壊し、除去するためにはどうすれば良い
のでしょうか?

先ほどの、ウィキペディアにもありました様にバイオフィルムは細菌により作られ、
とても強固で、破壊し難い特徴を備えていますので、歯ブラシ程度では取る事がで
きません。


従って、歯科医院のメンテナンスで専門的なクリーニング(PMTC)を受けるこ
とが必要になるのです。
注)PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング
の略で、 歯磨きしても落ちない歯の汚れや細菌の巣(バイオフィルム)を、
歯科衛生士や歯科医師が専門的な機械を用いて取り除くことをいいます。



厚生労働省のホームページにも歯の健康に関して下記の方針が述べられています。

『専門家等による支援と定期管理
う蝕(むし歯)および歯周病の原因となる歯垢の除去は、歯の形態や歯列の状
況などから、自己管理のみで完全に行うことは困難である。そのため、これら
の疾患を予防し、実際に歯の喪失防止に結びつけるためには、自己管理に加え
て、専門家による歯石除去や歯面清掃、予防処置を併せて行うことが重要であ
る。
実際に、歯科医師、歯科衛生士による適切な予防処置(フッ化物応用、予防填
塞(フィッシャーシーラント)、歯石除去や歯面清掃 等のプロフェッショナル
ケア)を組み合わせて行うことがう蝕(むし歯)および歯周病を予防し、歯
の喪失を減少するのに有効であることが、多くの研究から明らかにされている 。

そのため、検診による早期発見・早期治療に加え、疾患の発症を予防する一次
予防がより重要であることを広く認識して、個人の口腔健康管理を専門的立場
から実施あるいは支援する保健所・市町村保健センターやかかりつけ歯科医等
の歯科保健医療機関(専門家)を活用し、定期的に歯科健康診査・保健指導や
予防処置を受ける習慣を確立することが必要である。また、その為の環境整備
として歯科保健相談や予防処置等の予防活動を行う歯科医療機関等を増加させ
ていく必要がある。
※厚生労働省ホームページより引用

そうです! その為に、当院では10年かけてメンテナンスができるシステムを作り上
げてきたのです。


それでは、次に実際のメンテナンスの効果を研究した幾つかのデータを見てみましょ
う!



このデータは、メンテナンスをした場合としない場合の経過を研究したもので、長崎大
学の新庄教授の研究と歯科疾患実態調査から作成された有名なグラフです。

以下の3項目に分類して表しています。
1.定期健診と定期的な歯のクリーニング(PMTC)を受けた人 ⇒
2.歯磨き指導を受けて、自分で歯磨きのみをしている人     ⇒オレンジ
3.痛くなった時、悪い時しか歯科医院を受診しない人      ⇒

このデータから、
①定期的に健診を受ける事
②歯科医院で歯のクリーニング(PMTC)を受ける。
この2つを同時に行う事がとても重要であることが解ります。


もう一つ、予防歯科で有名な日吉歯科医院(山形)のデータも見てください。


同じような結果が出ていて、特に50代以降はかなり大きな差となっています。


最後に海外で最も代表的な論文も見てみましょう。

予防先進国スウェーデンのイエテボリ大学教授アクセルソン先生が、1970年から3
0年間の予防処置経過をまとめた論文を2004年に発表されました。この研究は予防
歯科では世界的に最も有名な論文です。

「Axelsson P, Nystrom B, Lindhe J. The long-term effect of a plaque control program on
tooth mortality, caries and periodontal disease in adults. Results after 30 years of
maintenance. J Clin Periodontol. 2004;31(9):749-57.          Journal  of  Clinical
Periodontology

概略をお話しいたしますと
1)目的、考え方
  歯の表面に形成されるバイオフィルムが齲蝕と歯周疾患の原因なので、そのバイオ
  フィルムである歯垢を除去することが重要と考え、定期健診とプラークコントロー
  ル(セルフケア+専門的歯面クリーニングPMTC)を行う事により、実際口腔内
  が健康に保たれるか?を長期的(30年)に考察することを目的とする。
2)研究方法
  500名以上の被験者集め、最初の2年間は2か月に一度、その後は3-12ヵ月
  間隔で定期健診に来院し、下記の内容を行いました。
  ①歯ブラシの方法、使い方(セルフケア)指導
   適切な歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス等の使い方を指導する。
  ②プラークの染め出し+PMTC
   プラーク(歯垢)を染出し、その染色された汚れ部位をPMTCする。
  ③フッ素利用
3)結果
  30年間ほとんど歯は失われなかった。また、齲蝕と歯周病の発生率も非常に少な
  かった。また、発生した齲蝕の80%は再発性の齲蝕(※二次カリエス)でした。
  
  ※二次カリエスとは?
   二次カリエスとは、二次齲蝕(にじうしょく)ともいい、一度詰め物やかぶせもので治
   療した歯がその境目からもう一度むし歯(齲蝕)になることをいいます。
   一度治療した歯は他の歯に比べて、その境目からむし歯になりやすくなります。

30年間のデータ表

メンテナンス開始年齢

調査年齢

30年間の齲蝕数

30年間の抜歯数

20~35歳

50~65歳

1.2本

0.4本

36~50歳

66~80歳

1.7本

0.7本

51~65歳

81~95歳

2.1本

1.8本


このようにセルフケア(歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス)と専門的なケア(PMTC+
フッ素)が定期的且つ適切に行われると歯はほとんど悪くならない事がこの研究データ
から解ります。


浜岡歯科クリニックでは、これらの研究データを参考に当院の予防システムを構築して
いますので、是非、皆様も定期的にメンテナンスを受け、健康な口腔内を維持し、ご自
分の歯で何時までも美味しく食事ができるように一緒に頑張りましょうね!


次に、世界の国々のメンテナンス受診率を見て見ましょう。

◆日本と海外予防先進国のメンテナンス受診率一覧

国名

 

メンテナンス受診率

スウェーデン

0~19歳

100%

20~59歳

約90%

60歳以上

約80%

アメリカ

年間所得400万円以上

約80%

年間所得200万円以下

約50%

イギリス

 

約70%

日本

 

2~5%



◆30代女性の定期健診受診率(日本)
※ライオン調べ

日本でのメンテナンス受診率に関しては、健康日本21の調査では3.8~5.2%程
度であり、2014年ライオン株式会社調査の30代女性定期健診受診率では44%と
データにはかなり差が見られます。しかし、それでも海外の予防先進国の受診率と比べ
ると未だに大きな隔たりがあり、尚一層受診率を上げていくことが重要と考えられます。
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