8月も後半になってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ暑い日が続きますが、最近自宅の周りではトンボを多く見かけるようになり、秋の気配を感じ始めています。
さて、前回に引き続き喫煙についてお話ししていきます。今回は主にタバコの煙に含まれる煙について、ついてお伝えします。
煙の影響
タバコの煙には7000種類の化学物質が含まれ、うち数百種類以上が有害物質であり、約70種類が発がん物質です。そして、その中の三大有害成分はニコチン、一酸化炭素、タールであり主な特徴は下記の通りです。
ニコチンは血管が収縮し血液の流れが悪くなります。一酸化炭素はヘモグロビンと結合して酸素の運搬を妨げ血管を傷つけ、タールは60種類以上の発がん性物質が含まれています。
タバコの煙 3大有害成分の特徴
ニコチン
ニコチンは依存性の高い物質で喫煙すると約8秒で脳の刺激、1〜3分で血中濃度が高くなります。また、血管を収縮させる作用があるため、脳や皮膚の血流を阻害し、頭痛・肩こり等を引き起こします。血圧や心拍数も上昇するので血管の負担か強く、心筋梗塞・狭心症・脳出血を引き起こす危険が高くなります。
お口の中の変化としては、歯の周りの組織(歯肉等)の血管が細くなり切れてしまうので血液の流れが悪くなります。そして歯肉が硬くなり収縮し赤黒くダークな色へと変化していきます。
タール
タールは米国環境保護局(EPA)によってグループA発がん物質(人にがんを起こすことが十分に証明されたもの)と分類されています。
タバコの煙に含まれるタールの量は、1日に20本吸うと1年で110gになり、これはコップ一杯分に相当すそうです。
困ったことにこのタールは油のように粘着性があり、喉や粘膜や肺に吸着してがんを誘発するというのです。そして、口の中ではベッタリと【やに】としてこびりつきます。
なんとこのタール、山の地域では害獣よけとして売られています。家の周りに置くことで獣(けもの)がよってこないそうです。獣も恐れるこのタールがそれだけ危険なものかお分かり頂けましたでしょうか?
一酸化炭素
血液を運ぶ働きのあるヘモグロビンが一酸化炭素と結合してしまい酸素が欠乏した状態になりま。タバコの煙の一酸化炭素は環境基準許容量の約2000倍になります。結果喫煙により息切れしやすくなり歯肉の血液中も酸欠になり状態が悪くなります。
最後に
いかがだったでしょうか?私たちは皆様のお口の中だけではなく健康を願ってメンテナンスしています。このブログが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック
歯科衛生士 佐藤がお伝えしました。