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2019.12.15

こどもの歯ぎしり

今年も残すところ2週間となりました。寒さも本格的になってきていますが、皆さま健やかにお過ごしでいらっしゃいますでしょうか?。

寝ているお子さんが歯ぎしりをしていて心配というお母さんがいらっしゃいます。今回はお子さんの歯ぎしりについて説明したいと思います。

1)歯ぎしりの原因

・乳臼歯が生える2歳頃や乳児から永久歯に生え変わる4〜6歳は、歯ぎしりをする子供が多くなります。乳歯が生え始めた赤ちゃんのときから歯ぎしりが始まることもあります。噛み合わせのバランスを調整したり、骨格の成長をうながして、永久歯が生えてくるスペースを確保するためです。無意識の行動で、正常な成長に伴うものとして現れます。

・また大人の歯ぎしり同様に、精神的なストレスが原因のこともあります。保育園や幼稚園に通い始めて環境が変わったり、弟妹が生まれて不安を感じたり、学校生活でストレスがかかる事があった時などです。

2)歯ぎしりへの対策

・子供の歯ぎしりは一時的なものがほとんどです。多くの場合、様子を見ていきます。

・精神的なストレスが原因の場合は、コミュニケーションを増やしたり、寝る前に本を読んであげたり、家庭でリラックスできる環境を整えてあげるようにしましょう。

・あまり噛まずに食事をする子供は、顎の成長の促進がされな為、歯ぎしりか多く見られる傾向です。歯応えのあるメニューにしたり、しっかり噛んで味わいながら食事をするようにしましょう。

・姿勢の悪い子供も歯ぎしりを悪くします。前かがみを続けていると、部分的に顎の筋肉が緊張して、顎関節の動きが悪くなることで歯ぎしりが起こるからです。立っている時だけでなく、椅子には浅く腰掛けるなど、座っている時の正しい姿勢も注意してあげましょう。

3)受診が必要なケース

①歯並びに問題がある   ②歯がひどくすり減っている ③顎に痛みがある時 ④歯がぐらついている ⑤永久歯がそろっても、歯ぎしりが起きている

子供の歯ぎしりは歯の生え変わりで起きていることがほとんどです。成長の過程と考え、過度な心配はなさらなくて大丈夫なことが大方です。しかし、お子さんによっては何らかの問題があって、歯ぎしりが起きている場合もあるので、定期的な、歯科検診を。受けることをおすすめします。

担当は歯科医師小嶋でした。忙しくなる年の瀬に向け、どうぞお身体ご自愛くださいませ。

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