秋晴れの気持ち良い日が続いていますね。皆様お健やかにお過ごしでいらしゃいますか?
歯ぎしり、噛みしめ、くいしばり
知らぬ間にやってしまい困っている患者さんが、近年増えていることを実感しています。歯はすり減り、冷たいものはしみて、お食事中噛んでいると痛みや違和感を感じるだけでなく、神経を治療した歯は割れることもしばしばで抜歯となってしまいます。朝起きたら、口が開きずらい、顔回り首回りがとても疲れている、、、は噛みしめの典型的な症状です。
その予防効果があるといわれているのがナイトガードです。
ナイトガードの目的は4つです。
①歯へのダメージを抑える:食いしばりでかかる大きな力を歯列全体に分散することで、特定の歯への負担を軽くして、歯のすり減り破折、歯茎へのダメージを予防する
②顔周りの筋肉の緊張緩和が期待できる:噛み合わせが調整されるため、噛みしめに関係する筋肉の緊張が緩和され、頭痛、肩こりの改善も期待できる。
③顎関節症を予防、悪化防止できる:食いしばりによる顎関節への負担を緩和できるため、予防、悪化防止が期待できる。
④詰め物、かぶせ物を守れる:詰め物、かぶせ物が壊れたり、外れたりするのを防げます。
ナイトガードの作り方は以下の通りです。
①口腔内の検査
②上の歯の型取り
③ナイトガードの製作(一般的には保険がきくので3000~5000円程度)
④歯列全体で均等に噛めるように調整
ナイトガードの素材には硬いもの、シリコンの軟らかいもの(市販のものに多い)がありますが、軟らかいものは噛みしめを誘発すると言われており、硬い材料で製作します。また市販のナイトガードもありますが、微調整ができず正しい効果が得られません。オーダーメイドで微調整のできる歯科医院での作成をいたしましょう。
ナイトガード以外のくいしばりの改善方法として、日中は「くいしばりはしない」と意識して生活することをお勧めします。以下のことをしてみてください。
①お口周りの筋肉を和らげる:口のなかで舌をよく動かして、リラックスさせる
②くいしばりに気付いたらすぐやめる:気付いたら口を緩めて一呼吸。
③深呼吸をする:息をゆっくり吐くことを意識しましょう
気になることお困りのことがありましたら、どうぞご相談ください。
世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック
歯科医師 小嶋智子が担当いたしました。