なかなか梅雨入りしませんが皆様いかがお過ごしでしょうか。
歯科治療でよく行われるものとして詰め物、被せ物、入れ歯などがあります。お口の中は誰一人として同じ人はいませんのでこれらはすべてフルオーダーメイドになり、既製品を組み合わせて作る眼鏡などと大きく異なる点です。今回は入れ歯(総入れ歯)ができるまでの流れをご説明します。現在スキャナーや3Dプリンターの高性能化に伴い歯科治療への導入が始まり変革期にありますがまだまだ一般的ではなく、一番基本的なパターンになります。
●診療室1日目(印象採得)
お口の中の型取りをします。入れ歯が片顎の場合でも上下必要です。とった型に石膏を注ぎ模型を作成し技工所に送ります。
〇技工所1日目(咬合床)
模型表面にピッタリ合わせたレジン(プラスチック)の床をひきその上に歯並びを模したワックスを盛り上げた装置(咬合床)を作成し診療室に送ります。
●診療室2日目(咬合採得)
咬合床を使用して患者さんの上顎と下顎の水平的、垂直的位置関係を記録します。それと同時に咬合床のワックス上にお顔の正中や笑った時の口唇の位置、出っ張り具合など歯並びのランドマークとなるものを記録します。歯の色もこの時点で決め技工所に送ります。
〇技工所2日目(人工歯配列)
咬合採得で決定した位置で模型を咬合器(人の顎関節と上下顎の位置関係を再現する装置)に固定し診療室で記録したランドマークを参考に咬合床のワックス上に人工歯を並べます。見た目は完成した入れ歯に似ていますが、ワックス上に人工歯が並んでいるためワックスを温めて柔らかくすれば歯並びの変更が可能です。
●診療室3日目(試適)
人工歯が配列されてきたものを患者さんの口腔内に入れて顎の位置関係にズレがないか、歯の色、歯並び、機能的な面も問題ないかチェックし問題があれば修正し技工所に送ります。
〇技工所3日目(完成)
床のレジンとワックス部分を、埋没、流蝋、填入、重合と言う操作を経て歯茎の色をした一塊のレジンに置き換えます。咬合器上で大まかにかみ合わせを調整し、研磨して診療所に送ります。
診療所4日目(セット)
完成した義歯を患者さんの口腔内に入れあたって痛いところは削合し、噛み合わせの調整を行います。患者さんが使えそうでしたら使用上の注意をご説明します。診療室では痛くなくても食事をすると痛いところが出てくる場合がありますので次回調整のお約束をし終了です。
以上のように入れ歯の作成は回数と時間が必要です(おおむね1か月~1か月半)急に必要になられても間に合わない場合がありますので計画的に治療を受けられることをお勧めいたします。
世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック
歯科医師 阿部が担当しました。
『当院では、患者様一人ひとりに心から寄り添い、最高の歯科医療を提供します。』
経験豊富なスタッフが最新の設備を駆使し、歯の健康を保つための最善の方法で治療を行ってまいります。
また、患者様に安心して通院していただけるように院内の清潔さと快適な環境づくりにも力を入れています。
治療計画は患者様と共に立て、納得いただいた上で進めていきます。
そして、治療後もアフターケアを大切にし、持続的に健康をサポートいたします。
皆さまの美しい笑顔と健やかな歯を守るお手伝いをさせていただき、これからも地域社会に貢献してまいります。
何かお困りのことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
電話番号:03-3309-8123
フリーダイヤル:0120-33-8172
千歳烏山 浜岡歯科クリニック スタッフ一同