皆様お久しぶりです。
また気温も上がり暑い日が続いていますね。
外出中はもちろんですが室内にいても熱中症になってしまいますので、水分補給と室温の管理に気を付けて体調管理にはお気をつけてください。
さて今回は「歯ごたえ」についてのお話です。
食感を表現するのに「歯ごたえ・歯切れ・歯ざわり」等の表現が使われますが実際はどこで感じているのでしょう。
歯の表面でしょうか?
歯の表面は通常エナメル質に覆われており感覚はありません。
歯の中にある神経でしょうか?
神経は硬い歯の中に入っているので、温度は感じることはあっても噛んだ時の感覚はほとんど伝わりません。
それとも顎の骨?
歯の根は歯槽骨と呼ばれる顎の骨に埋まっていますが顎の骨じたいが食感を感じることはありません。
では一体どこで食感をかんじているのか…
それは「歯根膜」と呼ばれる部分です。
歯は顎の骨にくっついているイメージだと思いますが、実際には歯の根と顎の骨は直接くっついているのではなく、厚さ0.5㎜以下の膜が間に介在しています。それが「歯根膜」と言われている部位です。
この薄い膜の部分で圧力を感じとり食感を楽しんだり、物をかむ力を調節したりしているのです。
また硬いものを突然噛んでしまった時などに歯や周りの骨を守るクッションの役割もしています。
体の一部としては小さいですが、歯やその周りには意外と色々な器官があるのです。
虫歯や歯周病で歯を失わないように日ごろからお口のメンテナンスを心掛けてください。
今回の担当は歯科医師の濱田でした。