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2022.12.18

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群の軽度から中等度の場合、歯科でもスリープスプリントという治療法があります。これは就寝中マウスピースによって下あごを前に出し気道を広げて呼吸が止まってしまうのを防ぐ治療法です。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が何度も止まってしまう病気です。仰向けで寝ている際に舌が喉のほうに沈み込み(舌根沈下)気道を塞いでしまう事により起きます。同室で睡眠する方がいるといびきとして指摘されて気づくことがありますが、一人で寝ている場合だと気づかない場合もあります。睡眠時間は多くとっているの日中眠くて仕方ない、起床時に頭痛がする、体がだるいなどの症状が見られた場合睡眠時無呼吸症候群の可能性が疑われます。そのまま放置しておくと高血圧や糖尿病のリスクを高めたり脳卒中、突然死を引き起こす可能性があります。気になられる方はまずは睡眠外来などを設置しているお医者さんにかかられることをお勧めします。

スリープスプリント治療の流れをご説明します。

①お医者さんで検査を受けた結果、睡眠時無呼吸症候群の軽度から中等度で、スリープスプリント治療が適していると診断された場合、歯科への紹介状(診療情報提供書)を書いてくださいます。お医者さんの紹介状がないとスリープスプリント治療は保険診療外となり全額自費診療となりますのでご注意ください。

②歯科医院の予約をお取りください。その際スリープスプリント治療希望とお医者さんの紹介状があることをお伝えください。

③1日目 当日は必ず紹介状をお持ちください。まずは虫歯や歯周病、顎関節の異常などがないか基本的歯科検査を行います。特に問題がない場合は上下のお口の型取りを行います。虫歯などがあった場合は治療終了後からが望ましいですが、急を要する場合はスリープスプリント製作を優先します。

④2日目 上下別々の状態でマウスピースができてきます。治療チェアを水平に倒し普段の就寝姿勢に近い状態を再現します。マウスピースをセットし顎が痛くない範囲で下あごを前に出し、3か所で上下のマウスピースを仮止めします。一週間程度試用し、顎や歯が痛くないか、効果は実感できるかなどチェックしていただきます。

⑤3日目 試用した結果問題がなければ上下のマウスピースをしっかり固定して完成です。問題があった場合は上下のマウスピースの位置関係を変更して仮止めし再度試していただきます。よくなるまで繰り返します。

睡眠時無呼吸症候群が疑われる方はまずはお医者さんにご相談ください。

世田谷区 千歳烏山 浜岡歯科クリニック

歯科医師 阿部が担当しました。

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